波多康治会計事務所

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Koji Hata Accounting Office

シルバー人材センターからの収入 2024.10.01

今年の4月からシルバー人材センターで仕事を始めました。大体月7万円ぐらいの収入があります。日本年金機構から年金収入は年200万円ぐらいです。他に、生命保険会社から個人年金の収入が50万円ぐらいでその経費は30万円ぐらい、源泉徴収されています。来年の確定申告はどのようにしたらよいでしょうか。
シルバー人材センターからの収入は、給与所得ではなく雑所得(事業)の区分になります。ところで、「家内労働等の必要経費の特例」というものがあります。これは、必要経費として最大55万円まで認めてくれる制度です。個人年金の所得も雑所得(その他)になります。ちょっとややこしい話になりますが、雑所得(その他)がある場合は、必要経費の特例は合わせて55万円になります。本件の場合、個人年金の方の経費30万円を差し引いた25万円がシルバー人材センターの収入から差し引ける金額になります。シルバー人材センターからの収入が9ヶ月で63万円として25万円を指し引いた38万円が雑所得(事業)となります。同じ雑収入でも公的年金等の場合は、公的年金等控除額というのが別途使えます。公的年金等については、200万円-110万円=90万円が雑所得(公的年金等)となります。結局、雑所得は、(公的年金等)が90万円、(事業)が38万円、(その他)が20万円で合計148万円になります。本件の場合は、雑所得(その他)で源泉徴収もされているとのことで還付の可能性もあります。ところで、公的年金等の収入が400万円以下で公的年金等に係る雑所得以外の所得金額が20万円以下の場合は、所得税の確定申告は不要です。ただし、その場合は、住民税の申告は必要になるかもしれません。